20周年記念講演報告

20周年記念講演報告

 マンション維持管理支援・専門家ネットワーク(略して、マンションネット)では、20周年記念講演とレセプションを、2025年10月5日(日)、主婦会館プラザエフで午後1時より開催しました。

 20周年記念講演は、鎌野邦樹先生と榎本武光先生にお願いし、約100名の参加者で大盛況で、会場は一杯となりました。

 鎌野先生は、早稲田大学名誉教授であり、法務省法制審議会委員として、区分所有法の改正にかかわる一方で、国土交通省の各種委員を兼務され、日本マンション学会の元会長で、現在、日本土地法学会会長でもあります。

 榎本先生は、マンションネットの設立メンバーで、現顧問。法学研究者です。

 鎌野先生には、「マンション管理のこれからを展望する~区分所有法改正、外部管理者方式導入にふれながら~」というタイトルで、お話ししていただきました。

 鎌野先生は、そもそも区分所有法は、近代以降の集合住宅は、「一家族・一住宅」のプライバシーを重視した閉じた空間として設計されて普及してきたが、今後のマンションは、家族内の問題とともに、共用部分等の活用・管理が重要であり、現行区分所有法は必ずしも適合的ではないこと、管理の担い手不足から管理業者管理者方式が法律でも定められたが、同方式にはさまざまな留意点があり、法改正により「区分所有者の責務」規定が設けられたことからも、区分所有者主導による管理が望ましいこと、今後のマンションの管理・再生のあり方として、区分所有建物を修繕・改良しつつ、長寿命化していく選択肢が現実的であること、最終的に維持管理に「過分な費用」を要するに至った段階で解消の決議もあるのではと問題提起もされました。

 榎本先生からは、「マンションネットの役割と今後に期待すること」をお話しいただきました。講演の要旨は、先生ご自身にまとめいただきました。

 「マンションネットは、理念として、『住みよいマンションをつくる』を掲げ、そのため、①住まい手の立場に立つ、②管理組合の立場に立つ、③区分所有者の立場に立つ、④業者から独立した立場に立つことを堅持しています。

 使命としては、①管理組合の主体性を支援する、②マンションの維持管理上・居住生活上のあらゆる要望に応じられるマンションの専門家として活動する、③マンションのコミュニティの醸成に寄与することにあります。

 そのための具体的な活動として、これまでの講座・相談会の開催、区分所有者の権利保障や管理組合の民主的な運営への活動を継続するとともに、今後政府・自治体への政策提言、社会への意見表明・発言などの諸活動が期待されています。

 たとえば、住宅政策としてのマンション政策、マンション法の創設、マンションの高齢者施策などが求められています。  マンションネットが、今後とも創立の理念・立場を堅持して、さらなる活動を展開されることを期待しています。」

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